東日本大震災
震災から2年が経ち、仙台市内では、平穏を取り戻しているように見える今日この頃です。新築や改築工事もそこここで行われ、震災後の地元の景気回復にもつながっていることは事実でしょう。
しかし、解体で出来た更地はあちこちにみられ、また、海側へと足を延ばしてみると、海岸沿いのエリアは、津波の爪痕も生々しく一向に復興の気配も見られません。
思えば、私も、家族と社員を抱えて、無我夢中で生きてきた2年間だったような気がします。
所有していた建物3棟を解体し、被害を受けた建物3棟を修繕し、後ろを振り返らずに、ただただ夢中で前を見て進んできた気がします。様々な支援あってのことではありますが、これだけの作業を成し遂げてきたパワーがどこから出てきたのか、思い返すと不思議な気がします。これは、私だけではなく、多くの人にとって同じではないでしょうか?
ある日突然、極限状態に陥れられた精神的ショック。その中で家族を守る為、少しでも多くの人たちを助けるために、とにかく『前だけを見る』ことを自分に課して進んできたような気がします。後ろを振り返って、失ったものを悲しむ余裕は許されなかったような気がします。
張りつめて、気を張った状態でひたすら頑張っているとき、ふと何かのきっかけで、考えないようにしてきた様々な感情があふれるように湧いてくることがあります。いわゆるPTSDというものでしょうか?
これは、この先消えることがない『心の傷』なのでしょう。
あの極限状態の中、全国、全世界からいただいた励まし、支援、そのありがたさをかみしめて、今日こうして無事生活していけることに感謝したいと思います。
2013/06/01 | つぶやき
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